第1回 そうだ、もう一度あの人の絵を見に行こう!
2018/05/19(土)
上野・鶯谷界隈〜美術館と純喫茶〜
この日は、前日の金曜日、
生まれて初めてジャスバーに行きました。
(偶然、隣に居合わせた方に一杯ご馳走になっちゃった♡)
目覚めたあとも、良いお酒と良い時間の余韻に浸りながら、終了間近のプラド美術館展に、、、もう一度ベラスケスの絵を見に、、、🚃
初めて、私がベラスケスの絵を見たのは1年前。
『ラス・メニナース』をどうしてもどーしても見たくてプラド美術館に行き、その絵の前で言葉を失くしただただ立ち尽くした。
初めて、クローズ・モネの睡蓮を見た時に感じた衝撃に匹敵するほどの衝撃。
ただ違うのは、モネの絵を見た時には胸が高鳴って、
この絵はどうやって描かれているんだろう
私は、何にこんなに引き込められるんだろうと、喰い入るように、キャンバスの中に詰り混むように見入った、
謂わば、「動」の衝撃だったけど、
ベラスケスは、どちらかといえば「静」の衝撃。
ただただ、その絵を目に写すことが出来たそれだけで幸せが体中に巡った感覚。
そして、訳もなく涙が流れてくる感覚。
そして、1年ぶりに、ベラスケスの絵に対面し、あの時と同じように、やはり心が震え涙がただただ込み上げて来た。
でも、前回はベラスケスの絵を言葉に出来なかったが、でも、今回、ふと頭に言葉が浮かんだ。
ベラスケスの絵は、
並べたら、ルーベンス・ティツィアーノと名だたる画家の絵さえも見劣りさせてしまうベラスケスの絵は、、、話しかけてくる絵だ。
多くの画家の絵は、絵の中に見るべきものがたくさん詰め込まれて、
端から端に目をクルクル移動させて見る。
そして、こっちに話しかけてくることはない。
会話は聞こえてくることはあるが、絵の中の人同士の会話だ。
でも、『バリェーカスの少年』の前に立った時に、
「よぉ。調子はどうだ?」
と声変わりを終えた大人の男の人の声が聞こえた気がした。
そう思ってから、今回展示されてた他のベラスケスの作品の前に向かうと、
「僕が世界の中心だ!」
「ちょっと買い物に出かけてくるよ。」
「くだらない。」
って言葉が聞こえてくる気がした。
そして、1年前のことを思い出してみると、
「はああ、つまんないっ!」って言葉が浮かんだ。
、、、ベラスケスのこととなると話が終わらない😰笑
本当は、同じく上野でやっているプーシキン美術館展にも一緒に行くつもりだったけど、どうしても行く気になれなかったから後日に、、、。
だって、ベラスケスの絵を見てしまった後では、心がいっぱいで、印象派の絵を見る気力なんてないし、何より褪せて見えてしまいそうで。
だから、時間に少し余裕出来たから、ちょっと歩いて気になってた純喫茶に。
鶯谷の駅近にある、
『珈琲 デン』
グラパンとついパンをくり抜いて出来た器にグラタンを注いだ、想像するだけでそそられる食べ物のお店。
土曜日だったからか1時間半も待った〜😢
並び的には30分くはいかな?って思ってたけど、席が5席しかなくて、一個食べるのに時間がかかるから待ちに待ったよ。
そして、土日祝限定の牛すじデミグラスグラパンを注文!
もう、なんといっても、この食パン!!!
こんなに美味しい食パンを生まれて初めて食べた!!!
こんなにモッチモチでほんのり甘くて、こんなに大きいのに最初から最後まで、食べる度に 美味しい、! って唸っちゃう程!!!
、、、この食パンには、私の食パンの常識を覆されました。
コーヒーは酸味が強い浅煎りのものだった印象。
コクが強くて深煎りが好きな私にとっては少し残念だった😢
でも、この食パンは一食の価値あり!ペロッとご馳走様でした🍽